意志力よりも環境?「FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略」 読書レビュー

みなさまどーも、もちさんです。
今回は、ベンジャミン・ハーディ著、松丸さとみ訳
「FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略」
を読みましたので、読書レビューしていきます。
(2025/03/25 現在、kindle Unlimited対象です。)
この本をKindleで見かけた時の最初の印象は、
「FULLPOWERなのに、環境?いやいや意志力で出していくもんでしょう。」
と思っていました。
それこそFULLPOWERを出すためには、

よっしゃぁぁぁ!!俺は今から頑張るぞぉぉぉっぉっ!!!
みたいな意志力が必要でしょう。
これは読み進めて、理解していく必要があると思い、読むことにしました。
この本を読んだ感想(ネタバレなし)は次の通りです。
- ページ数は多いが、1つ1つのセクションが短く、読みやすい。
- 心理学と科学的の観点から「自分を変える方法」を教えてくれる。
- 著者自身が貧乏ゲーマーからベストセラー作家になった男で、自分の人生で証明している。
完読難易度
読みやすさ おすすめ度読みやすいです。
ただし、ボリュームが多めなので、気になるところから読むことを推奨します。

私が痩せれないのは意志力の問題ではなかったんですね!

そうだね。家にアイスがある環境が良くないという話だよね!
まずは冷蔵庫のPINOのストックから0にしちゃおうか!

さくら・・・それはもちさんのライフが0になってしまう!
では、本題です。
ここから先は、多少ネタバレが入ります。ご承知おきください。
※この本はKindle Unlimited対象です。初月無料で約500万冊の本が読み放題です。
- 意志力に頼って努力を重ねているあなた
- 自分の周囲の環境に疑問をもっているあなた
- 何か新しいことを始めたいあなた
今回の読書レビューは、3つのパートに分けて書いていきます。
では、本題です。(ここから多少のネタバレがはいります。)
①意志力?そんなものは当てにならない。

本の冒頭で、ハーディは「意志力さえあれば何でもできる」という幻想をぶちこわしました。
「意志の力は、あなたが思っているほど役に立たない。むしろ、意志力に頼ること自体が問題だ。」

いきなりぶちかましてくるなぁ。
たとえば、「明日から毎朝ランニングするぞ!」と決意しても、アラームが鳴った瞬間に「やっぱり寝よう…」と布団に戻っちゃう経験、ありませんか?
社会人なら、仕事終わりに副業の勉強をしようと思っても、疲れてYouTubeを見てしまうこともあります。
しかし、ハーディーは意志力をこのように解釈しています。
心理学の研究によると、意志力とは筋肉のようなものだ。有限なリソースであり、使用とともに消耗していく。その結果、骨が折れるような忙しい1日が終わる頃には、意志力という筋肉は疲弊してしまい、あなたは意志力をまとわない無防備な裸になってしまう。
夜中のつまみ食いや時間の無駄遣いをしないよう自分を律する力は残っていない、というわけだ。
つまり、「あなたの意志が弱いんじゃない。意志力には限界があるんだ」と。

人間の脳って、誘惑に勝つエネルギーがそんなにないらしいぞ。

だから、私が深夜にアイス食べちゃうのはしょうがないんです。

うわぁ。頭ハッピーセットすぎだよお兄ちゃん。
面白い例として、ノミの実験が出てきます。
ノミは本来とても高くジャンプできるけど、瓶に入れて蓋をすると、何度もぶつかって「これ以上飛べない」と学習するそうです。
そうなると、蓋を取っても、もう高く飛ばなくなります。これは人間も同じです。
たとえば、デスクにスマホが置いてあったら、つい触ってしまって、仕事がはかどらないことって経験ありませんか?
でも、意志力で我慢するより、スマホを別の部屋に置くほうがずっと楽に集中できます。

これは俺も良くやるなぁ。スマホは強力な誘惑端末だからなぁ。
社会人なら、「残業続きで副業の時間がない」と嘆くより、朝30分早く起きて副業の準備をするほうが現実的だということです。
ハーディの主張はシンプルです。
「意志力に頼るのはもう古い。環境を変えれば、自然と行動が変わる。」
この記事を読むくらい優秀な読者なら、「頑張ろう」って気合いを入れるより、もっと賢い方法があることにすでに気づいているんじゃないでしょうか?

お兄ちゃんみたいに、ぺらっぺらな意志力で我慢するより、環境を変えたほうが良さそうだね。

正論すぎて何も言えねぇ・・・。
②環境が自分を勝手に変える

次にハーディが教えてくれるのは、次の事実です。
「あなたの周囲の環境が、あなたの行動やアイデンティティを形作る。」
環境って、場所やモノだけではなく、「誰と過ごすか」も含まれています。
本の中で、衝撃的な研究が出てきます。
「友達の友達の体重があなたの体重に影響する」ということです。
たとえば、職場のランチ仲間が毎日ガッツリ揚げ物を食べてたら、つられて自分も太っちゃうかもしれないですね。
でも、逆に健康オタクな同僚と一緒にいたら、自然とジムに行く習慣がつくかもしれなかったり、その姿勢に健康への意識が高まったりするかもしれません。

つまり、もちさんの友達と一緒にいたら太るのか?

確かに、私の友達は食べるの大好きな人多いですからねぇ。
ハーディ自身の話も出てきます。
私は貧しい家庭で育ち、ゲームに溺れる若者だった。でも、『心理学者になる』と決めて環境を変えた。
ゲームばっかやってた冴えない男(ハーディ)が、同じ目標を持つ仲間と過ごす環境に飛び込んだら、本当に成功しました。
ここで、私の例を話します。
私はリアルな交流関係とSNS環境を変えました。
リアルでは、本当に自分が会いたい人たちだけ、会うように心がけています。
そして、副業では、夢に向かって頑張る人たちで身の回りを固めています。
その結果、日々の彼らの発信が励みになり、0→1の収益化も成功して、3ヶ月ほど副業が続いています。今のところ、すごく楽しいです。
具体的な方法も本書には書いてあります。
「休憩する場所と仕事する場所を明確に分けなさい。」
リビングでダラダラYouTube見てた場所で副業をやろうとしても大変です。
脳が「ここはリラックスする所」って覚えている場合があります。
ですが、カフェやデスクを「仕事ゾーン」にすれば、脳が「ここは働く場所だ!」と切り替わりますね。
あと、お金を払ってるから、行動せざるを得なくなる状態に追い込むのもアリですね。
「投資をすると、人はそれを無駄にしたくない心理が働く」
もう一つは「コミットメントの力」。
高いジム会員権を買ったら、「元を取らなきゃ」って気持ちになって通いますよね。

私もかつて月8000円で通ってたジムがそうでした。
最終的に行かなくなって、養分になってしまったのでやめました。
副業なら、オンライン講座に申し込むとか、自分で「強制力」を作るのも1つの手です。
このパートは、「環境を変えるってこういうことなんだ」という新しい気づきの連続でした。
何か始めたい方はまず、「周囲の環境を変えれば自分も変われる」ことを念頭に、行動を起こしてみるのも一つの手かもしれないですね。

私の場合は、この本を読んで、副業ルームを整えました。
詳しくは下の記事からどーぞ。

③過去に縛られず、未来の自分に賭けろ
ハーディは、次のようなメッセージを投げかけています。
「過去の経験に縛られず、未来のアイデンティティを自分で選びなさい。」
たとえば、「昔、仕事で失敗したから自分はダメだ」とか、「忙しくて何もできないのが自分」と過去にしがみついていませんか?私もそうでした。
ですが、ハーディはこう言っています。
「未来の自分がどうなりたいか想像して、そこに向かえばいい」と。
ハーディは自己投資の話にふれつつ、「アイデンティティの書き換え」を提案しています。
ネガティブな影響や感情を避けて人生を築き上げたとしても、行動賦活系を刺激して、方向性を変えることはできるのだろうか?
もちろん可能だ。アイデンティティさえも変えることができる。というのも、アイデンティティとは行動と、自分の身を置く環境に従うものだからだ。
(中略)
自分自身や自分の夢に投資すると、達成への取り組みが確固としたものとなる。一度投資してしまえば、その人のアイデンティティそして目標への姿勢そのものが変わる。
たとえば、「副業で月20万円稼ぐ自分」をイメージして、そのために必要な環境(スキルアップの時間、情報収集の習慣)を整えます。
そうすると、過去の「自分は忙しくて無理」というストーリーが消えて、未来の「成功した自分」が現実になってくるかもしれません。
ハーディ自身、ゲーマーだった過去を捨てて、「ベストセラー作家になる」と決めたら、本当にそうなりました。
社会人なら、「もう〇〇だからはじめるのは遅い。」と思う瞬間はあります。
ですが、本書を読むことで、「今からでも未来を変えよう」という勇気が湧いてきます。
ハーディも次のように書いています。
「未来のビジョンがあなたを引き上げる。」
このセクションで私が気に入っているエピソードを引用して、この見出しを締めます。
登山家のウィリアム・ハチソン・マレーはこう話す。
「人が腹を決めた瞬間に、神様も動き出す。様々なあり得ないことが起こり、手助けしてくれる。この決意をきっかけに、次々と物事が起こり始め、まさか自分の元にやってきてくれるとは夢にも思わなかったような、あらゆる種類の予想外の出来事、出会い、物質的支援が、自分の有利になるように動き出す。」

まずは、ビジョンをもって、環境を変えてみることから始めてみませんか?
おわりに
- 自分を変えるということは、実はシンプルかもしれない。
- 意志力でがむしゃらにやるのではなく、環境を整えて未来を描くことで、自然と新しい自分になれる。
- 具体例が多いから、作業場所を変えたり、前向きな人と会うようにしたりするなど、小さな一歩から始めていきたい。
「FULL POWER」を読んで感じたのは、「自分を変えるのって、実はシンプルかもしれない」ということです。
意志力で無理やり頑張るんじゃなくて、環境を整え、未来を描けば、自然と新しい自分になれる。
たとえば、副業を始めたいなら、スマホを遠ざけて朝30分確保する。

私の場合は、休日に全力で副業時間の確保をしています。
転職したいなら、目標と同じ業界の人と会う機会を作る。
そんな小さな一歩が、大きな変化に繋がるって気づかせてくれる本でした。
本書は読者思いな本です。
読んでいると「がんばってみようかな」って気持ちになりました。
特に社会人にひびく内容ではないでしょうか。
仕事や家庭で忙しくて、「何か始めたいけど時間がない」って悩んでる人には、おすすめの本です。
タイトル通り、自分を変える最強の戦略の自分なりのヒントが本書には書いてあります。

ちょっと長いけど、ノミの話や体重の研究みたいな面白いエピソードがたくさんあって、飽きずに読める本だよ〜。
しかし、具体的なアイデアが多すぎて、どれから始めようかと迷うかもしれません。
そんなときは、まず一つ、始めてみるのがいいかもしれません。
私の場合は、「副業の作業場所を変えること」から始めてみることにしました。


変えてみた結果、以前よりもすごく作業に集中できるようになりました。

私にとっては小さな一歩に過ぎませんが、少しずつ変化を実感しています。
この本は、「何か始めたい」を現実にするための科学的なガイドブックとしておすすめの一冊です。
みなさんも私と一緒にFULL POWERを出していきましょ〜
おわりです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
以下、今回の本のまとめと、kindle Unlimitedのリンクです。
※この本はKindle Unlimited対象です。初月無料で約500万冊の本が読み放題です。