「あたりまえ」に苦しむあなたに『発達障害サバイバルガイド』読書レビュー

みなさまどーも、もちさんです。
今回は、「発達障害サバイバルガイド〜「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47〜」の読書レビューです。
※この本は2025/04/15現在、Kindle Unlimited対象外です。あらかじめご承知おきください。
読みやすさ
読みやすい本です。すっと頭に入ってくる内容です。
◯この本と出会ったきっかけ
当時、生きづらさを感じている私は、いろいろライフハックを勉強していました。その時、なんかいい本ないかな〜と書店をブラブラしていたら、ひときわ目をひいたのがこの本でした。
「できて当たり前」ができないのは、自分がダメなんじゃなくて、世の中のほうが不親切なだけです。この本は、そんな不器用な私たちが「どうにか今日を生き延びる」ための具体的な方法を教えてくれるサバイバルマニュアルです。読めばすこしでも心のつかえが軽くなる本だと思います。
◯この記事は次の人のために書きました。
・ライフハックの1つとして読みたい人
・「あたりまえ」に苦しんでいるあなた
・生活改善したいあなた
では、本題です。
※私は発達障害の診断は下されていません。しかし、これまでの経験から知っていることもあります。この本を読んで共感できることは多いタイプの人間が私です。あらかじめご承知おきください。
生きづらさをハックせよ
発達障害という言葉は今ではよく聞くようになりました。
しかし、実際にその渦中にいる人たちの「リアル」はなかなか表に出てきません。
みんな、表面的な「困りごと」や「支援の方法」は話します。
しかし、本当のところ、何に苦しんで、何をどう乗り越えてるのかってなると、なかなか言語化するのは大変です。
しかし、この本—借金玉さんの『発達障害サバイバルガイド』は、そんな日常の「無理ゲー」と化した毎日を、ぐうの音も出ないくらいリアルに、でも絶妙にユーモラスに、そしてなにより具体的に書いてくれています。
もうね、読んでて「あぁ、これ、私のことじゃないかなぁ」って何度思ったことか。
そして何より私の心に刺さったのが、このフレーズです。
「僕が以前から提唱しているライフハックが『本質ボックス』です。これは『部屋の中で定位置が決まっていないものは全部ひとつの箱にぶっこむ』というやり方です。」
「本質ボックス」は私の命綱
この発想に触れてからというもの、私の生活も激変しました。
私はしょっちゅう家の鍵や財布をなくすクセがあります。
そこで、この本に出会い、私はこの「本質ボックス」の考え方をそのまま「仕事ボックス」、つまり通勤用バックとして応用しました。
通勤用バックの中に、仕事に必要なもの——パソコン、メモ帳、充電器、筆記用具、名刺ケース——そしてそれについでに財布や車の鍵、時にはタオルや雨合羽まで、全部ぶっこんでいます。
バッグはポーターのタンカーのトートバッグを使用しています。見た目に反して収容力が多いです。

※タクシーの釣り銭入れは、防犯のためあえて掲載していません。あらかじめご承知おきください。いつもはバックにいれてあります。
結果どうなったと思いますか?
もうね、「あれどこいったっけ?」って貴重品を探し回る無駄な時間から解放されました。
この開放感、伝わりますかね?
私なりの「本質通勤用バック」のポイントはこちら。
- 「絶対にここにあるはず」っていう安心感が、メンタルを支えてくれる。
- 探し物にかける無駄なエネルギーが消えるから、他のことに頭を使えるようになる。
- トートバックにして中身が見えるようにすることで、さらに混乱しにくくなった。
いやもう、借金玉さんにノーベル生活ハック賞をあげたいくらいです。
ライフハックの宝箱、それがこの本
他にも、例えば「着る服を減らせ」だの、「調理器具はレンチン一択」だの、「水は500mlペットで管理しろ」だの、どれもこれも私のようなズボラな人にやさしい提案が多いです。
でもそれが「だらしない」っていう方向ではなくて、「合理的にエネルギーを守って、今日を生き抜く」ための知恵と表記しています。
まさに、サバイバルガイドです。
この本、タイトルに「発達障害」ってついています。
しかし、発達障害かどうかなんて関係ないです。
「世の中のあたりまえ」に疲れてる人に私は読んでほしいですね。
だってこの本は、「そんなの無理だよ」ってずっと思ってたことを、「こうやってやれば、ちょっと楽になるかもよ?」って言ってくれる優しい本です。
普通に生活してても、使えるライフハックが確かにあります。

作者のジェットコースターのような生き様に私は共感しかありません。

お兄ちゃんもそれなりにジェットコースター人生だもんね!
睡眠薬のカテゴリーについて思うこと
ひとつだけ、補足したいことがあります。
睡眠薬のくだりがあります。
これも、当事者目線で、試行錯誤しながら「眠れるようになるにはどうすればいいか」っていうことが書かれています。
しかし、これは医師の診断を受けてからにしてほしいって、私は思います。
勝手に市販薬に頼るのは、かえって悪化するケースがあるし、依存のリスクもあります。
睡眠って、生きる上でとても大事です。
だからこそ、「心療内科や睡眠外来」っていう専門の診療科もあるくらいなんだから、きちんとしかるべきところに相談して、安全にサポートしてもらってほしい。
ライフハックってね、「とりあえず何でもやってみよう」も大事です。
しかし、命と健康に関わることだけは、専門家と一緒に考えるといういうスタンスも、この本を読む人には持っていてほしいと感じました。

お兄ちゃん、メタボ外来ってのもあるらしいよ・・・??

ああ、ちょっとFitBoxingやりたくなってきたなぁ!!!

この妹はんぱないねぇ。がんばれよ、もちさん。
おわりに
発達障害って、診断された人だけの話じゃないです。
世の中には、名前がつかないけど、「ちょっと生きづらい人」「疲れやすい人」「どこかでずっと無理してる人」がたくさんいます。
そういう人が、「自分だけじゃないんだ」「こういうやり方でいいんだ」って思えるだけで、どれだけ生きやすくなるか。
この本は、そんな人たちへの手紙のような一冊です。
丁寧で、やさしくて、でも実践的で、ちょっと笑える。しかも効くとこは効く。
だからぜひ、読んでほしいです。私も生きづらさを感じ、何周も読んだ本です。
あたりまえを求められて潰れそうな人にこそ読んでほしいです。この本には「それでいいんだよ」と言ってくれる安心感と、「こうやれば楽になるよ」っていう現実的なコツが詰まっています。読んだだけで、ちょっとだけ救われた気分に私はなれました。
おわりです。
ここまでよんでくださり、ありがとうございました。